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先輩看護師メッセージ

林 佐代 さん
所属病棟:整形外科、内科、眼科混合病棟
分  野:摂食嚥下障害看護

業務内容や役割について教えてください

 摂食嚥下障害看護認定看護師として、患者様に安全な経口摂取を継続して頂くために活動を行っています。各部署からの相談に応じ個々の患者様の嚥下機能に合った食事を提案しています。
また、医師や言語聴覚士と共に定期的に各部署を訪問する嚥下回診を行っています。スクリーニング評価、必要時には嚥下造影検査で嚥下機能を評価し、その方に合った食事を提案しています。ミールラウンドとして食事摂取状況の観察も行っています。口腔環境悪化の相談では、口腔評価から医師に相談し口腔カンジダ症治療へ繋げることもあります。
 嚥下調整食を食されている患者様の退院に際しては、日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013によりテクスチャーを明示し、次施設でも継続して安全な食事を提供頂けるよう努めています。栄養科とも相談し自宅での調理指導や、個々の患者様に適した経管栄養剤の使用も検討しています。


認定看護師として今後目指している目標やビジョンを教えてください

 超高齢社会にあり、2025年問題に向け地域包括ケアシステム等 様々な政策が行われています。高齢者の増加に伴い 嚥下障害を抱える患者様も増加することが推測されます。2018年から死因別死亡率では肺炎と誤嚥性肺炎を区別して統計し、それぞれ5位、7位となっています。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)では、人生の最終段階における医療・ケアについて「人生会議」により話し合いを重ね進められることが推奨されています。「お食い締め」を含め個々の患者様とご家族が心行く最期となるよう、食支援を進めていく所存です。

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